今では恒例の行事になっているバレンタインデーにバレンタインチョコを渡すイベントは、元々はチョコレートは全く関係のないものだったのですが、あるチョコレートメーカーの宣伝によって成功した一例です。日本では最初からこのバレンタインチョコの文化が定着した訳ではなく、長い間の戦略でタイミングよく小中学校や高校で、女の子から男の子に告白できる日として流行したことで波に乗ることが出来ました。子供たちの間で流行した後に、大人の間でも定着していき、もらえない人が嫌な思いをしないために気遣う義理チョコや、友達に配る友チョコなど形を変えてバレンタインチョコはイベントの一つとして定着します。国内ではこのような形ですが、海外では国によって様々なスタイルがあり、それぞれ違っています。
アメリカ合衆国では、日本とは反対で男性から女性に贈り物をするのが定番で、花束やジュエリーなどのものです。当日にはディナーや観劇やミュージカルなどを楽しむ恋人たちや夫婦が多く、街並みも普段に比べて賑わいます。フランスでもアメリカと同じで、男性から女性にプレゼントするのが一般的になっていて、プレゼントも花束やメッセージカードなどが定番になっています。それに対してイギリスでは、想いを寄せている人にひっそりと想いを伝える日とされていて、当日は匿名でメッセージカードを贈り、カードを受け取った人が行動を起こすことからスタートし、恋人や夫婦になった後は、男性から女性に花や贈り物をする場合が多いようです。